ラマダンとは?水もダメ?2024年断食月はいつから?知っておきたいことを解説

ラマダンはイスラム教徒(ムスリム)が1年に1回行う最も重要な宗教行事といっても過言ではありません。

日本では聞き慣れないことかもしれませんが、もしムスリムの友達や同僚ができたときに日本人が理解・配慮しておくべきいくつかの重要なポイントを押さえながら解説していきます。

では、ラマダン・断食に関する基本情報、断食中に水を飲めるか?2024年のラマダンはいつからか?などについてをわかりやすく解説します。

目次

ラマダンとは?

ラマダンとはイスラム歴の9月のことを指し、

イスラム教徒がイスラムの聖典であるクルアーンが啓示された月である「ラマダン月」に、日の出から日没まで飲食を断つ断食の期間です。

これはイスラム教の五行の一つであり、信者たちはこの月を通じて精神的な浄化や神との深いつながりを求めます。

ラマダンの断食は水もダメなの?

言い換えると、ラマダンにはムスリムたちが毎朝の礼拝時間になってから日没までの間に1ヶ月間断食をします。

ムスリムがやっている断食は食べることだけでなく、飲むこともできません。

簡単にまとめると、陽が昇っている間は飲食を断つことがラマダン期間にムスリムに義務付けられています。

ラマダン2024年断食月はいつから?

2024年のラマダンは3月10日から4月8日までとされています。 

こちらは予測に過ぎないのですが、国や地域・イスラム団体の新月の観測の状況によって日にちが異なる場合があります。

ラマダン期間はどうやって決まったのかな?

イスラム歴の9月の新月が観測できたらラマダンが始まりますこの日は「ヒラル(新月の観測)」と呼ばれ、各地域・国あるいはイスラム団体がラマダンのスタートを告げます。

また、イスラム歴の10月の新月が見えたら、ラマダン期間は終わりイスラム歴の10月1日はイードの日です。

ラマダンの期間は毎年変わりますが、ラマダン期間はだいたい約29〜30日間です。

ラマダン(断食)の基本ルールは?

ラマダンの断食は、身体的の自己抑制だけでなく、自分より貧しい人を共感、日頃の感謝、そして他者への思いやりを高めるためにやっています。

ムスリムはこの期間を通じて自制心を養い、共同体との結びつきを強化しています。

ラマダンの1ヶ月間の1日の流れはどんな感じなのかな?

先に述べたように、陽が昇っている間は飲食をしないと言うことで、陽が沈んでから次の朝の礼拝時間になるまでにはいつでも食べることができます。

陽が沈んでからの食事は断食明け(イフタール)と言い、夕方の礼拝時間と同じです。

つまり、夕方の礼拝時間になるとイフタールの時間になり、日中の断食は終わると言うことです。

そして、朝の礼拝時間になる前の食事(スフール)は普段の概念でいうと早い朝ごはんみたいで、日中の断食に備えてどんなに眠くてもスフールを水だけでも摂った方が良いという教えもあるほどです。

ちなみに、なぜスフールを抜く人がいるかというと、毎年ラマダンの時に断食しているわけなので、身体が慣れていきて眠気が勝つ人が結構多いからです。

こちらの記事は礼拝時間について詳しく解説してあります!

ラマダンになぜ1ヶ月も断食するの?

ムスリムにとってラマダンは禁欲の大切さ・自己空制と精神的な成長を改める期間とも言えます。

ラマダンはイスラム教の創始者である預言者ムハンマドが、神からの啓示を受けた月とされています。

ラマダンの時期は特に、我慢思いやり感謝の気持ち大切にし、育てる時期です。

更に断食を通じて、他人の気持ちを理解し、心を清らかにすることが大切だとされています。

また、ラマダンの期間中には慈善活動も盛んに行われ他の人に助けを提供することも重要な要素です。

つまり、この期間は、イスラムの教えに基づいて、自分の欲望をコントロールし、他人への思いやりを育むために断食をする大切な時期ってことですね!

ラマダンについて知っておきたいこと7選

ラマダンについて知っておきたい7つのことを下記の通りにピックアップしました。

  1. 飲食しないのは朝の礼拝時間になってから日没までの間で、日没の後から朝の礼拝時間になるまでの間はいつでも食べることができます。
  2. 体調が悪くなったり・妊婦・病人や治療中の方、断食したら体調が悪化する可能性がある人は断食しないことが許されます;
  3. また、生理中の女性は断食の義務から免除されます;
  4. しかし、後で断食をやり直せる力が人は次のラマダンが来るまでに、断食をやり直す必要があります。
  5. ラマダン期間中は、多くのモスクで断食明け会(イフタール)が行われます。モスクによってイスラム教徒ではない人でも参加可能です。*是非近くのモスクに確認してみてください
  6. イスラム教徒の多い国(マレーシアやインドネシアなど)では、お店やレストランの営業時間が変更される場合がります。
  7. ラマダンが明けると、イード・アル・フィトルというお祝いが行われ、家族や友人と美味しい食事を楽しみながら祝います。(日本でいうとお正月のような行事)(キリスト教でいうとクリスマス)

日本では、ラマダンに対する理解が不足していることがあります。

イスラム教徒が同僚や友人と共に働く場面で、ラマダン中の断食を理解し、サポートすることが大切です。

また、気遣いや理解を示すことが、円滑な人間関係の構築につながります。

まとめ

ラマダンとは何か、ムスリムがやっている断食は飲むこともできないことや2024年のラマダンなどについて解説しました。

ラマダンはムスリムにとって最も大切な行事であり、自分の心を清めるために断食をする特別な時期で、この期間を通じてムスリムは感謝の気持ちを強め、他の人々とのつながりを大切にします。

2024年のラマダンは春ごろになるので、真夏ほどの大変さは減るだろうしやりやすくなると思います。

もし、まわりにムスリムの友達や知り合いがいたら是非一日でも挑戦してみませんか?

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